マンションのネット回線が遅い原因と解決方法
こちらのページでは、「マンションのネット回線が遅い」というケースを取り上げ、その原因と解決方法について紹介しています。もしどうしても回線速度にストレスを感じる場合には光回線の代理店に相談してみる、といった方法もあります。
ネット回線が遅いことがなぜ問題なのか
ネット回線の遅さは、オンラインでの活動に影響を与えます。
遅い回線速度は、オンラインゲームのラグ、Webページの読み込み時間の増加、ファイルのアップロードやダウンロードの遅延などを引き起こします。これは、作業の効率を低下させ、ストレスを増加させ、生産性を損なう可能性があります。また、最近主流になってきているビデオ会議やオンライン授業など、リアルタイムのコミュニケーションが必要なアプリケーションでは、ネット回線の遅さは会話の中断や品質の低下を引き起こします。
マンションのネット回線が遅くなる理由は
配線方式の問題
まず、マンション内の配線方式が原因となっているといったケースが考えられます。インターネットに対応しているマンションの場合には、光回線を共用スペースまで引き込み、専用の通信機器を経由した上で各部屋に配線されているのですが、この配線方式によってはネット回線が遅くなってしまうことがあります。
配線方式の種類は「光配線方式」「LAN配線方式」「VDSL方式」の3種類が主なもので、このうち電話回線を経由するVDSL方式の場合は低速になりやすいといわれています。
最大速度が遅いプランを使用している
最初からインターネットが完備されているマンションでは、マンション側にて通信回線とプロバイダの契約を行っています。この時、どのようなプランを契約しているかによってもインターネットの速度が変わってきます。
この時、契約しているプランの帯域によっては高速な通信環境が期待できないといった場合もあります。マンションに備え付けられている回線を利用している場合には、このような原因でネット回線が遅くなる可能性もあります。
通信設備の処理速度・通信方式・同時接続数などの問題
インターネットに接続する際には、データはプロバイダの通信設備を経由することになります。この時に、通信設備の処理速度や通信方式といった部分が原因となってネット回線が遅くなる可能性もあります。
その他にも、多くの人が同時にインターネットに接続している場合には通信速度が遅くなってしまうケースも。例えば、夜間や休日など、インターネットへの接続が集中する時間帯には、回線が遅いと感じられることがあるかもしれません。
自宅のネット機器に問題がある
これまでネット回線の速度に問題はなかったものの、急に遅くなったと感じる場合には、自宅で設置している機器に不具合が生じている可能性も考えられます。
例えばWi-FiルーターやONUの不具合が考えられます。故障していない場合には再起動で改善することもあるため、まずは再起動をおすすめします。もしそれでも改善しない場合には、交換が必要な場合もあります。
ネット回線速度の測定方法
ネット速度測定ツール
回線速度の測定は簡単で、ウェブサイトのツールを使って測定できますのでいくつか紹介します。
- インターネット速度テスト
- ブロードバンドスピードテスト
- BNRスピードテスト
- Fast.com
などがあります。
ネット回線速度には日時や時間帯によって変動があるため、複数回測定し、平均値を取るといいでしょう。また、測定ツールによっては、サーバーの場所によって回線速度に影響を与えるため、複数のツールで測定を実施することでより正確な速度を導き出せます。
インターネットを楽しめる速度の目安
| メール送信 | 1Mbps以上 |
| 写真投稿 | 3Mbps以上 |
| 動画投稿 | 10Mbps以上 |
| ビデオストリーミングサービス | 5Mbps以上 |
| Web会議 | 1Mbps〜2Mbps |
| オンラインゲーム | 30Mbps以上 |
ネット回線を早くする方法
回線事業者を見直す
回線業者を見直すことによって、ネット回線の遅さを解決できる場合があります。ただしマンションの場合には、回線業者を変更するためには大家さんや管理会社から許可を得ることが必要になる場合もあります。
そのため、マンションで光回線業者を変えるのは非常に難しい場合もあります。どうしても変更したいといった場合には、大家さんや管理会社に確認した上で検討しましょう。
機器を再起動する
自宅に設置している機器が原因でネット回線が低速になっている場合は、ひとまず機器の再起動をしてみると良いでしょう。例えばパソコンやスマートフォン、Wi-Fiルーター、モデムなどは長時間連続で使用していると動作が遅くなってくる場合もあります。このような時には再起動をして様子を見ることもおすすめです。
Wi-Fiルーターの交換
Wi-Fiルーターにはさまざまな種類がありますが、性能によっては光回線の性能を発揮できないといったこともあります。そのため、古いルーターを使用している場合には、交換によって回線を早くできる場合もあります。
目安としては「Wi-Fi6」という規格に対応している機器を導入すること。また、ルーターを買い替える際には、下記でも説明している「IPv6 IPoE」に対応しているかどうかもチェックしておくことがおすすめです。
IPv6 IPoEを利用する
ネット回線の速度を上げる方法として、「IPv6 IPoE」という新しい接続方式を使用するのもひとつの選択肢です。現在は、多くが「IPv4 PPPoE」方式を使用しています。この方法は一般的な接続方式ではあるものの、トラフィッが集中することによって通信速度が遅くなるケースもあります。
「IPv6 IPoE」を使用するためには、ルーターやプロバイダが対応しているかをまず確認した上で導入してください。
まとめ
マンションにおいてネット回線が遅い場合の原因や解決方法について紹介してきました。
ネット回線が遅いなと感じた際にはまず自身でどのくらいの速度なのか測定し、本当に一般的に遅いのかどうか知る必要があるでしょう。
遅いのであれば原因を探し改善しなければあなたの生産性を著しく落としてしまう可能性があります。
通信速度が遅くなってしまう原因は様々で、場合によってはマンション側に問題があるといったケースもありますが、この場合には管理組合に対応をしてもらう必要があります。
このようなケースにおいては、光回線会社に依頼をして代理で管理組合への交渉を行ってもらう、といったことも可能です。そのため、どうしてもインターネットの回線が遅くてストレスを感じるといった場合には、代理店への依頼を検討してみてはいかがでしょうか。
